詠むたのしみは
自然破壊
絵と文 米津福祐
2003年3月22日号

 信濃毎日新聞「けさの一句」朝日新聞「折々のうた」を楽しみにしている。朝、両紙を広げ好きな歌句に出あうと赤線で囲み、夕方切りぬく。それがA4ファイル6冊になった。別な雑誌書物で気に入ったものも、これに加え月別に分類し、手のとどく書棚に並べている。
 自分の楽しみは、手のとどく、理解出来る範囲、無理をしない、スキとキライと中間を決め、キライはファイルしない。片寄った収集かも知れないが、私そのもの、無い袖は振れない。
 試験や論文等の目的や準備ではないから、方向が間違っていても狭隘な選択でも、他人に迷惑がかからない。益々スキ、キライを大事にしている。折から受験シーズン。新聞の試験問題をみながら、正解は一つの受験勉強は大変だろうな。
 さて先頃「けさの一句」に
雄略や芹摘む我に名を問はな』本郷秀子氏の句。面白いなと思った。…俳句の韻文的特性を生かした時空を超えての世界を詠む。「雄略」とは雄略天皇のことで万葉集巻頭の…といつもの村上護氏の名解説。早速、万葉集を広げ
「籠(こ)もよ み籠持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串持ち この丘に 菜(な)摘ます子 家告(の)
らせ 名告らさね そらみつ 大和の国は…」。
こんな朝は 大空を悠々飛ぶ鳥の気分になる。

参考 松井満訳注『万葉集』旺文社

 
 
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