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美意識はどこに |
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| 雷電 2003.上小美術館 |
| 絵と文 米津福祐 |
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| 2003年5月10日号 |
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朝から恐縮ですが…。駅のホームで男がいきなりペッと痰唾を線路に吐き、コンクリートにベッタリ。車内では女子高生が乗客全員に聞かせたいのか、と思う程、姦(かしま)しい蛮声をはりあげる。
ズリ落ち寸前のダラシナイひきずりズボンの男は、土足の床へ座りこみ、前の女はウンコ座りで、小鏡を覗きアイメーク。
後ろ指をさされるな、恥知らず、羞恥心、品格は無くなってしまうのだろうか。
“もし間違候こともこれあり候はば横道者とお申しなされ、四辻にてどっとお笑いなさるべく候…”
恥ずべき事で笑われるのと、生活から滲み出る人情味ある擽りや滑稽の笑いがみな一緒になって、笑われるのが、恥ではなくなってしまったのか。「恥を知らねば恥かかず」。
日本人の恥を知る美しい生き方は、日常生活の重要な美点だったが、何が恥ずべき行為か、不明になってしまったのか。テレビ登場の政治家、官僚、財界人、タレント等の印象は図々しい・ヌケヌケ・破廉恥・下品・居丈高・狡猾・不潔・無責任・詐欺紛い・貪欲・悪代官・恫喝・いけしゃあしゃあ。記憶にありません…。
こんな面、毎日みていれば、恥がなくなるのは当然か。
梟よ面癖(つらくせ)直せ春の雨 一茶 |
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