創刊30年記念
「私話私絵」再登場

「花」 (油彩・15号)

*1988年4月の創刊時より「週刊上田」のフロントを飾り、軽妙洒脱な文章とともに人気を博した画家・米津福祐さんの「私話私絵」に再登場いただきました。

2018年6月16日号

  

 信州中野、一本木公園の「バラまつり」

 中野市在住の絵仲間、武田順治さんのおかげで、今年もバラまつりをみることが出来た。

 ながでん長野駅から、バラ園入場券付往復乗車券特急で信州中野まで約30分。駅からシャトルバスが会場まで無料で案内してくれる。

 英国庭園やバラタワー、バラのゲートなど三千株が咲く園に到着。園内では目をつむっても瞼の裏にバラが見える。ステージ演奏やショーが会場を盛り上げ、焼き鳥、麺類、甘味などのおいしい香りがバラの香りと一緒に漂ってくる。こんな雰囲気が大好きだ。

 先日、山田洋次監督の映画「妻よ薔薇のように」をみた。家族はつらいよシリーズの三作目だ。

 六人家族が繰り広げるごく普通の日常に主婦として、食事の用意洗濯風呂部屋の掃除アイロンがけ…の目立たない大変な仕事。誰もが気づかないまま歳月が流れていく。

 主婦、妻、女性、女としての遥かな思いに、家族の安穏という慈愛の大きな薔薇を咲かせる。

 映画をみながら母をカミさんを思い、しみじみ日々咲かせている素晴らしい薔薇にどう応えたらいいだろうか、たじろぐ思いだ。

                 絵と文 米津福祐


 



 
 
 
 
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