鬱陶(うっとう)しい梅雨の晴れ間に蒲団(ふとん)を干した。ついでに敷布も洗った。朝からカンカン照りだし。午後用事で長野へ。出掛ける時、「雨大丈夫かな」が一瞬頭をよぎった。うまい事に長野でも夕方まで好天。万事OKの感じで帰りの電車に乗ったが、屋代辺りから雲行きが怪しくなり坂城でパラパラ、上田に着くとバケツをひっくり返したような雨となった。
水に漬けたような蒲団に呆然としたが、せめてもの幸いはカミサンが旅行中でいないこと。
旅行前に気遣って冷蔵庫にいろいろ買い込んでくれたが、家の中で嫌な臭いがする。調べると台所の隅に置き忘れたホッケの開きだった。生ごみ入れに捨てても臭う。どうすれば良いのか。アトリエにあった胡粉(ごふん)を庭先に掘った50p程の穴に撒いて埋めた。ホッケ一切れで大変だった。
普段から食事も洗濯も一切心配ご無用と豪語しているが、一週間を過ぎた頃から段々面倒になり、朝はオニオンサラダとシリアル、昼は稲庭うどん。夜は冷蔵庫の牛肉とスジでどっさり作って小分けし冷凍したシチュー。毎日朝昼晩同じものを食べることになった。
見ぬいた様に棚に沢山買い込んだシリアル。カミサンの字で「朝食用シリアルです。牛乳で食べて」のメモが貼ってある。
「ほーら、みなさい」の声が聞こえてくる。
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