9月27日
信州そば処 太平庵 

■上田市原町

▼上田市中央3-8-9 TEL0268-21-1128

 営業時間/11・00〜15・00 17・00〜22・00(オーダーストップは21・30) (水)定休
 

 今年の5月、池波正太郎真田太平記館の並びにオープンした手打ちそばの太平庵。上田築城とともにできた原町に、“上田らしい”お店がひとつ増えました。
 店内は1階2階合わせて100席という広さですが、もともとは古い蔵造りの建物なので歴史が感じられ、落ちつきがあります。オーナーは、そばが好きでお店を始めたという内山富之さん、そば職人は、そばを打って30年の藤原富雄さん。藤原さんの心掛けは「常に初心で」。そばは細切りの二八そば、そばつゆには、ぜいたくな本ガツオなどの枯れブシを使っています。
 お品書きの価格はやや割安。もりそば550円、ざるそば600円、野菜天ざるそば1000円。お昼時に注文が多いそばランチは750円。もりそばか、かけそばに、小エビと野菜のかき揚げがのったミニ丼がつきます。
 記者が興味津々で選んだ一品は、巣篭(すごも)りそば950円。上田では珍しい“当店オリジナル”で、イメージはあんかけ焼きそば。揚げた生そばの上に、タケノコや野菜や肉などの彩り豊かなあんがたっぷりかかっています。最初はパリパリ感、後半はつゆがしみたしっとり感が楽しめ、意表をついた味わいは、「一度食べてみて」と誰彼なく言いたい感じ。とくに若い人にお勧めです。
 また夜は「そば居酒屋」の顔も。一品料理にはだし巻き玉子、百幸(ももこ)豆腐、川魚の揚げ煮ほかがあります。
 なお2階のお座敷では宴会もできます(4〜30名様ぐらい。2500円〜、要予約)。またこの場を会場に、毎月1回開催されている「原町寄席」も好評です。

 
9月20日
寿司・天ぷら・割烹
魚久(うおきゅう)本店

■丸子町上丸子

▼丸子町上丸子948 TEL0268-42-2017

営業時間/11・30〜13・30、17・00〜19・30 (月)定休
 
 魚久本店は専務の久田照重さんの祖父が、大正の終わりに創業。現在もお祝事、法事、接待・歓送迎会など宴会はもちろん、気軽に行って食事ができると、依田窪ではおなじみの人気店です。
 メニューには寿司、和食、洋食と幅広くあります。創業時よりずっと変わらないのは築地から届くマグロと、丼などの味。
 浅草で修業した初代から受け継ぐ、かつと卵のみのかつ丼650円は、かつを薄くすることでつゆがよくしみて食べやすくなっています。厚い肉が好みの人は、かつ重800円をどうぞ。
 アーモンド形のご飯にエビフライは2本、豚生姜焼き、オムレツなど、誰もが大好きなものばかりが楕円のお皿に集合したBランチ1100円もよく出ます。
 こちらのオムライス600円は、豚肉と玉ネギ入りのオムレツとご飯が別々。「宴会料理のかに玉を、定食で食べたい」との声で生まれたかに玉定食950円や、昔ながらの味わいのチャーハン650円など、すべて手作りをモットーにしています。
 ホッとするような、どこか懐かしい味。身内で切り回すお店だからか雰囲気が温かく、気分よく過ごせます。
 2階は個室、3階は75名まで収容の大広間。宴会は和洋中とりまぜた3000円の盛り込みコースが多く、男女別や年齢層、お酒を飲むか飲まないかを聞き、料理をかえています。
 オードブル(5人用6000円〜)、法事などの料理の仕出し(1人前4000円〜、5名以上)もやっています。配達は丸子周辺(片道20分程度)ならOK。ただし平日のお昼は弁当の配達があるので、希望に添えないこともあります。
 
9月13日
焼きたてのパン
ロワールベーカリー

■上田市天神

▼上田市天神1-3-19 TEL0268-26-2262 

営業時間/7・00〜19・00 (日)(祝)定休
(駐車場は左通路の奥に)
 添加物を使わないパン本来のおいしい味わいが、人気と信頼の要になっているロワールベーカリー。
“健康指向”の人が増えるなか、最近お店にはさらにヘルシーなパン―天然酵母のパン、ライ麦パン、発芽玄米パン、穀物パンが並びました。
 これら、自然味あふれる「ヘルシー・ブレッド」は低カロリー。なかでも、天然酵母のパンの材料は小麦粉と塩と天然酵母菌だけ。タマゴや油は入っていません。2分の1ローフ(小ぶりの食パン6切ぐらい)150円〜。とくに、アレルギーを持つ人に喜ばれています(アレルギーのお客様にはほかに、フランスパンの生地で作った食パンも)。
 また穀物パンは、小麦粉、ライ麦粉、きび、大豆、トウモロコシ、ヒマワリの種ほかいろいろな種類の穀物が入ったパン、ふつうの食パン型で、2分の1本165円です。
 オーナーの石倉英俊さんは、パンを焼いて25年。現在の場所に新店舗を構えてからは15年。常客だという30代の女性は、「パンの生地もおいしいし、種類が多くてうれしいです」。調理パン180円〜が20種類、食パン1斤200円など食事用のパンが約20種類、菓子パン系(おやつ系)が約30種類と豊富。お昼時の混雑は、調理パンが充実しているからでしょう。
 菓子パン系のなかでもひと口サイズのプチパン80〜100円は、ごまアン、カレーウィンナー、から揚げ…とあって楽しい。バニラアイスが入ったパン200円もあります。
 なお、「無添加のパンは3日でカビが生えます。ただし、新しいパンは冷凍保存しても味は変化しません。ふつうの厚さだったら、凍ったまますぐ焼いて大丈夫です」。
 
9月6日
信州そば処
そば茶屋上田店

■上田市芳田

▼上田市芳田字寺田1513-1 TEL0268-35-1013 

営業時間/11・00〜20・30 年中無休

 
 そば茶屋上田店のざるそばは、なんと350円。値段が値段だし、と食べ始めてビックリ。細めながらコシがあり、量もたっぷり、きりりとしたなかなかのそばなのです。
 高い品質でありながらこんなに安く提供できるのは、茅野市の渡辺製麺の直営店だから。そばは毎日届きます。
 そば好きの男性に人気なのが2人前の分量がある大せいろ550円。男女年齢問わず人気が高いのが冷し天おろしそば550円。
 大根おろしにネギ、家庭ではとうてい揚げることができない厚いかき揚げは桜エビ、ゴボウ、玉ネギ。厚みがあるから、つゆに浸らないところはずっとサクサクのまま(頼めば薄めに揚げることもできます)。注文が入ってから揚げるため、そばと同時に仕上がるよう、スタッフ同士声をかけあって仕事を進めます。
 ご飯ものも食べたい人は、セットをどうぞ(15・00までならお得なランチ680円もあり)。かき揚げののった冷たいそばにとろろめしのセットは750円、天丼セットは700円。
 セットの小付けは、毎朝お店で作っています。ヒジキやおからなど、ほっとするような家庭の味が好評。というのも店長の土屋敏子さんほかスタッフに主婦が多く、お店の雰囲気も家庭的です。
 取材はお昼が過ぎた午後の時間でしたが、スタッフは手がすくと頃合を見計らい、ネギを刻んだりゴボウの皮をこそげたり、またはおやきの皮を包むことも(手作りおやきは、あんこ・野沢菜・切干の3種類各100円)。
 大手の直営店だからすべて画一的かと思いきや、店作りや味作りには工夫をこらして、「ベストの状態で食べてもらおう、喜んでもらおう」という意気込みが感じられます。
 
 
 
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