2012年2月4日号

◆今冬は寒い。12月からずっと、低温傾向が続いている。(特に風邪をひいたことはないと思うのだが)空気の乾燥もひびいて、少し風邪気味になった。ある時ふと気がついた、スーパーの売り場を歩いていて、すれちがう人の服装が外とほとんど変わらない。今年流行のダウンジャケットなんかを着こなして歩く姿が、実に多い。厚手のジャンパー姿も見かける。
◆そうか、今年は室温が低く設定されているのか…。いつもの冬と同じつもりで、車にコートなど脱ぎ捨ててきたのがいけなかったらしい。室内なのに妙に寒い。これじゃあ風邪をひくか、と心配するくらいなのだ。店側は節電だという、わからないでもないのだが。
◆それにしても、あのダウンジャケットとかいうやつ。老いも若きも軽やかに着ている。どうも、自分には似合わないと思い込んでしまう。節電もそうだが、流行についていくのは、けっこうたいへんだと、いつもながら思う。もう立春、そろそろ温かくなって欲しいものですね。(万)

 
2012年1月28日号

◆格調の高い写真で長年本紙の巻頭を飾ってくださった花里吉見さんが、お亡くなりになりました。
◆なつかしい信州の風物をはじめ、息づかいが聞こえてきそうなラグビーのスクラム、シルクロードの砂漠やカシュガルの子どもたち…。スケール大きく、画面のすみずみまで気持ちが行き届いた写真の数数を思い出す方は多いことでしょう。
◆当地の写真関係のサークルやイベントへの尽力も、よく知られるところでした。技術指導も的確、写真展の会場などで立ち位置やシャッターチャンスなどを教えてもらった方も多いのでは。
◆写真ばかりではなかったのが花里さんでした。あの歯切れのよい文章と、ときには苦言をも添えた温かい励ましの物言いには、読者から共感の声がたくさん寄せられました。本紙を舞台に年配者からの意見を堂々と述べられた見識に、改めて敬意を表します。本紙掲載作による傑作選は小社刊『三脚視点』(3150円税込)にまとめられています。(F)

 
2012年1月21日号

◆今日は、「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」(暦便覧)の大寒。寒の内には鍛錬のためや、無病息災・五穀豊穣などを祈るいろいろな行事が行われます。
◆御代田町草越地区の伝統行事、「寒の水」(県無形民俗文化財)もそのひとつ。草越に住む知人が毎年、「身が引きしまる」と見物に誘ってくれます。が、「ふんどしとわらじの男たちが水をかぶりながら走る」という姿を想像させてもらうだけで身が引きしまります。
◆寒稽古や寒行は見物にも及ばず寒さに弱い筆者ですが、今年は多くの人が感じているように東日本大震災で被災者された人たちを思うと、軽々しく「寒くて大変」は言えません。寒中の冷えは厳しいけれど、心の冷えはなおの事こたえます。
◆そんなおり、気持ちがほわっと温まる言葉を聞きました。上田市の標高650mに住む、小1のMちゃん。早朝の登校は「超寒いけど、雲を作りながら歩くのが楽しい」(吐く息が、まっ白らしい)。子どもたちには、いたる所で救われます。(麻)

 
2012年1月14日号

◆上田市郊外の野菜直売所で、珍しい「おやき」を見つけた。餡が野沢菜のカブ(蕪)だという。思わず手にして買ってしまった。食べると半分なつかしい味、ふーむ。そこで聞いたのは、「お客さんに教えてもらって去年から作っている、本当は味噌がいいと聞きますが、これは醤油味です」と。
◆野沢菜は今は葉っぱの方を使うだけだが、私の子供のころは、蕪もよく食べた。おやきには、ふだん夕飯に食べる餡にした。少し苦いが、甘みがあって、かなり美味しいものだった印象が残る。その味が忘れられなくて、毎年お菜洗いのころには大きめの蕪をねらってとっておき、おやきに作ってもらう。
◆昔、野沢菜の蕪はずっと大きかった。多かったのは、センゾツキで突いて細く切ったもの。これを寒のうちに作り、軽くゆでて乾燥したものではなかったか。外気で凍らせて干したもの(フリーズドライ)は、夏までもった。なつかしい郷土の味として、これからもっと食べたいものだが、さて。(万)

 
2012年1月1日号

◆新しい年を、今年はよい年でありますように…の思いで迎えた方が多かったのではないでしょうか。
◆昨年の日本は世界史に特筆される天災と人災に見舞われました。天災への備えはできる限りしっかりすべきなのは当然として、人災を繰り返すことは許されません。それなのに原発の始末と今後への方向がいまひとつはっきりしないのは、どうしたことでしょう。
◆事故直後は「脱原発」へ世論が大きく動きました。ところが時間がたつにつれ「脱・脱原発」なんて言葉がささやかれ、原発を輸出する話まで進められています。事故の当事者の電力会社や担当官庁がどう責任をとるのかもよくわかりません。
◆私たちの生活に大きくかかわる消費税の増税問題も、今年は山場をむかえそうです。農業だけでなく、医療や知的財産まで影響しそうなTPP加入の問題点も明らかになってきました。「お上」まかせでなく、国民一人ひとりが自分で判断し意思を示さないと、あとで悔やむことになりかねません。(F)

 
2011年12月24日号

◆綿矢りさの芥川賞受賞作『蹴りたい背中』にもの哀しく丸まった無防備な背中≠ェ出てきます。背中の主は男子高校生。絵になるシーンですが、中高年のふだんの丸まった無防備な背中≠ヘ…。先日、「後ろ姿美人コンテスト」に出場したA子さん(46歳・上田市)に会ってから、背中をすっきりさせるという肩甲骨を意識するようになりました。
◆この骨は肩に一対あり、いろんな方向へ動くようになっています。動かさないとだんだんサビつき、猫背や肩こりの原因に。スムーズに動くようにストレッチすれば、姿勢改善(スタイルアップ)、肩こり改善。A子さんは「視力もアップ」したそう。方法はインターネットの動画などにもありますが、「肩甲骨を意識しながら腕を前から後ろに回す→逆回し」あたりから入りましょう。
◆人前に出ることが苦手だったA子さんは、「後ろ姿がきれいになると人生変ります」。50歳でのコンテスト優勝を目ざし、「背中で人生を語れたら」と。いい笑顔でした。(麻)

 
 
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