5月31日
茶・和・食
 銀のすず
■上田市下之郷

▼上田市下之郷929-9 TEL0268-39-7755 

営業時間/11・30〜22・00 (水)、第3(火)定休

 
「大人の女性が時間を忘れてくつろげる、そんな雰囲気のある店を作りたくて」と銀のすずオーナー夫人の小林弓美恵さん。店内に静かに流れるジャズ、さりげなく飾られた季節の花…お腹だけでなく心まで満たされるような空間が広がります。
 器は自宅に窯を持つ小林さんが趣味で集めたもの。料理はていねいな仕事ぶりがうかがえ、純和食はもちろん、なじみのある洋食も和風に味わえます。
 14時までは日替わりランチ800円や天ぷら定食1500円など。和ごころ膳1200円は刺身・魚料理・一口カツと、いくつもの味をちょっとずつ楽しみたい女性には見逃せません。
 すずの御膳1800円、銀の御膳2500円なら、おもてなしの昼食にもぴったり。20名前後までなら和室も予約できます。
 17時からはお酒もいっしょに楽しんで。県内外から集めた日本酒ほか、カクテルも常時40種ほど。さらにオリジナルカクテルのオーダーにも応えてくれます。
 ご飯にもお酒にも合う料理が多く、なかでもぜひ味わいたいのが備長炭を使った炙(あぶ)り焼き。皮が香ばしい地鶏の備長焼き900円や、牛タン、ステーキと種類も豊富。
 魚料理ではハワイ料理をアレンジした銀のすず風マグロポキ850円に注目。夕食セット(ご飯・味噌汁・小鉢)350円をプラスするのもいいでしょう。1日5食限定の「我が家の茶碗蒸し」1000円は4〜5人前のビッグサイズ、取り分けてどうぞ。
 要望の多かった14時以降のティータイムは、そろそろ開始予定。搾りたての生ジュースやデザートピザなどが登場するとのこと。期待できそうです。
 
5月24日
茶 房
読書の森
■小諸市御牧ヶ原

▼小諸市御牧ヶ原5179-1 TEL0267-25-6393 

営業時間/10・00ぐらい〜18・30くらい ほとんど無休

 
 お迎え犬の「のん」(暢気の暢)が、ゆったりした動作で迎えてくれる、茶房読書の森。オーナーの依田雄(ゆう)さんが「愛する美しい台地、御牧ヶ原の一角」にこの場所を開いて10周年。友人のイラストレーター山口マオさんが書く紹介文『猫の散歩道』には、「小諸から山を二つ三つ越え、本当にあるのか心配になるような所にその茶房はあった。もしも旅の途中、何も知らずに其処へ辿り着いたなら、瞬間、賢治の童話の中にでも迷い込んだような錯覚をおぼえるのではないだろうか」とあります。
 店内には木のテーブルとイス、野の花、たくさんの本。奥には子ども図書館風のスペース「こどもミュージアム ももも」と、奥さん、よだめぐみさんの染織工房「モンデン・キント」があります。「ゆっくりと居られる場所、また創造的な場所でありたい」と依田さん。これまで、画家で絵本作家の田島征三さんの版画展・講演会、金子みすゞの詩を楽しむ会、マザー・テレサに関する写真展など、さまざまな企画が催されてきました。
 小諸の「弁天の清水」を汲み、ネルドリップでいれた深い味のブレンドコーヒーが500円。特製ケーキは「季節のケーキ」「なんじゃケーキ」など350円。「野原定食」850円は、すいとん+キビなど雑穀入りのおにぎり+御牧のジャガイモのコロッケ+ウドやナズナやノビルなど旬の野のものを使った一品、です。
 また、敷地内の丘にはモンゴルの移動式の家、大きな「ゲル」(パオ)が建っています。
 なお30日(金)には、依田さんと矢嶋玲さん共著の画文集『緑の杖』出版記念の催しが行われます。
 
5月17日
支那そば・豚めし
鶏醤麺 (けいじゃんめん)
■上田市松尾町

▼上田市中央1-3-3 TEL0268-28-6662 

営業時間/11・30〜23・00(スープがなくなり次第終了) 年中無休

 
 それはそれはていねいに下処理をした丸鶏に、さらに鶏ガラを足してじっくりとった黄金スープは、旨みもたっぷりで実にバランスのいい味わい(コラーゲンたっぷりなので、美肌効果も?!)。化学調味料などは一切使っていません。
 鶏醤麺はその名の通り吟味した鶏と醤油に、手揉み麺がよくマッチした「毎日でも食べられる」(店長の上里明敏さん)ラーメンです。
 メニューは支那そばと、とろけるような自家製のチャーシューがたっぷりのった豚そばと豚めし。それぞれ量が選べるので、おやつから食事までお腹に合わせてどうぞ。なかでも支那そばの小400円に豚めし小350円を合わせる人が多いとか。
 注文が入ると上里さんは腰を入れて麺を揉み込みます。さっぱりめのスープなので手揉みにすることで、よりスープがからみ、喉ごしもよくなります。
 具は黄身が半熟の煮卵、1枚のバラ肉からわずかしかとれない部位を使ったチャーシュー、極太のシナチク、ナルト、ほうれん草、ネギと由緒正しいもの。それぞれ味・食感が異なるので、いわば麺との合間の格好の箸休め。姿も端整で、「懐かしいわぁ」と通う年配の人も多いそう。
 豚めしはご飯にチャーシュー、白髪ネギ、ゴマで、ボリュームがありながらさっぱりと食べられます。
 店内はトタンと竹を組み合わせた内装で、どこかアジア的な感じ。掃除には毎日1時間半、加えてスープ作りとまさに「寝る間も惜しんで(笑)」の仕事ぶり。
 表の赤い提灯が営業中の目印、これを目指してどうぞ。
 
5月10日
らーめん みそ丸 
■上田市松尾町

▼上田市中央1-3-3 TEL0268-28-6663

営業時間/11・30〜23・00(スープがなくなり次第終了) 年中無休

 
 入り口の大戸、店内の古材は新潟の民家から。みそ丸の店内は落ち着く蔵のイメージで、目をひくカウンターは柳の一枚板。こちらは味噌らーめんのみ、試行錯誤の末に作り上げた麺とスープで勝負するお店です。
 らーめんは4種類、スタンダードな「味噌丸」600円、手切りした白髪ネギを特製タレで和えた葱丸700円、国産の豚バラ肉を味つけした肉丸800円。
 お勧めは葱と肉両方がのった二重丸900円。注文が入ると、まず強火で中華鍋を焼きます。そののちモヤシをジャッジャッジャッ。カウンター内の作業が見えるのも楽しく、食べ手としては安心できるところ。
 出てきた二重丸、まずスープをひと口。店長の宮沢雄一さんは「スープは国産の豚の背脂などから、毎朝時間をかけて取っています。味噌は地元のいい味噌を(笑)」。
 なるほど、信州味噌の風味がいきていて、力のあるスープによく合っています。麺は弾力のあるかなりの太麺で、それ自体に旨味があり、スープのコクをしっかり受け止めています。
 モヤシはシャキシャキ、葱の肉もぴったりとひとつのらーめんにまとまっていて、食べ口がしつこくありません。
 実は食べ残しがほとんど出ないことも自慢のひとつ(業務用の厨房ながら、流しには家庭用の三角コーナーがありました。丸一日営業しても、その量は1杯分にもならないそう)。
 取材はランチ時間を過ぎてからでしたが、それでも客足は途絶えることがありません。「餃子もビールもおかない」自信の“ご当地らーめん”は、着実にファンを増やしています。
 
 
 
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