すっきりとした出石（いずし・兵庫県出石町）焼の白いそばちょこと小皿に薬味。新そばだからうっすらと緑がかったそばは、コシも品も力強さもあります。
　すぐ近くの畑で収穫されたそばを、石臼でひいて打っています。1人前5皿の皿そば700円（追加は1皿120円）は、北条庵そば処だけで味わえる、里帰りをしたそば。
　上田藩主仙石氏と出石藩主松平氏のお国替えの際、仙石氏がそば職人を連れて赴きました。以来小皿で供する出石そばとして独自の発展をし、現在出石町は関西有数のそばどころとなっています。
　西塩田活性化組合が中心となって減反した田でそばを作り、地域おこしにつなげていこうと計画。同組合女性部の14名（の「かあちゃんたち」）が1年半みっちりそば打ちを練習。多くの観光客を迎えるこの場所で、どう特色を出そうかと考えているとき、研修で出石そばを食べ、同部長の石川香代子さんが「里帰りそば」とひらめきました。“嫁ぎ先”の了解も得た里帰りそばはもう4年になりました。
　そばが少量ずつ小皿に盛られて出てくる眺めは新鮮。ひと皿がふた口程度で食べやすく、約300年前に上田からねえ…と感慨もひとしお。ここだけの話ですが「出石で食べたそばよりうまい」という評判もとっています。
「そば切りなど技術的なことでは職人の方には負けるかもしれないけれど、材料が違う、気持ちが違う。気持ちはこめていますから（笑）」と石川さん。「地元の人たちの応援があってこそ、うれしいです」。
※塩田の館は9・00〜17 ・00、喫茶メニューやおやきなどもあります。

　健康はみんなの願い。ふれあいさなだ館なら楽しみながらリラックスして健康づくりができます。
　入館料は大人400円、小中学生300円で、プールと入浴（いずれも温泉！）の両方ができます。
　プールでの水中ウォーキングは、エネルギー消費が陸上より7％アップし、浮力があるため膝や腰に痛みのある人でも負担が少なく、健康増進、ダイエットにも大変有効。プールやジム（スタジオ）で各種講座も開講しています。
　ランチセット1500円（2名以上で要予約）は、入館料とランチ（料理長おまかせ料理・スープ・サラダ・フルーツ）に個室1時間をセット。友人同士お喋りしながらプールを歩き、おいしいランチ、そして仕上げは温泉と、気軽で健康的な女性の忘新年会として断然お勧め。
　入館料、個室3時間に生ビール（中ジョッキ1杯）付きの鍋料理がメインのプランは2500円〜。5日前までに5名以上で要予約ですが、早めの予約が賢明。10名以上で2500円以上なら送迎バスも利用できます。
　食堂「さなだ亭」（11 ・30〜14・00、17・30〜20・00、土・日・祝11・00〜20・00）も、定食から麺類、おつまみなど豊富にありますから、大広間（無料）でゆっくりするのもいいでしょう。
　24日（金）から31日（金）はプール施設のみ清掃・点検のため休業。31日は17・30受付終了、18・00閉館、食堂は14・00まで。
　1月1日（祝）は10・00より振舞酒、信州六文銭太鼓連の新年祝打ち、おしるこを先着50人に50円でサービス。また1日〜3日（月）まで「年始感謝フェア」として、各日プールの入場者先着30人にくじ引きのサービスも。

　サンポーではハンバーグの注文が入ると、タネの空気を抜く音、ジューッと焼く音など、厨房の様子が伝わってきます。こちらの気配も伝わりますから、社長でシェフの宮嶋康尋さんは気がつくと「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声をかけています。
　鉄板で運ばれて来る、外はこんがり、なかはふっくらジューシーの手づくりハンバーグ（850円〜）、一品一品仕事がされたつけあわせの野菜。目玉焼きをハンバーグにのせて切ると黄身がとろ〜り（ブラボー！）。これぞハンバーグと、にこにこうれしくなります。
　ソースもトッピングもいろいろ、ミニサラダ・ライスかパン・ドリンクのセット500円、さらにスープがついたコース800円など、お好みでどうぞ。
　この時期ブラウンシチューで煮込んだハンバーグシチュー980円が一番人気。あったまるし、最後にライスを入れて全部きれいに食べちゃう、というのもアリです。おなじみ鉄鍋のオムライス、チーズたっぷりで年配の人にも人気の高い品。
「『食』とは、人を良くすると書く。家族にするのと同じ気持ちで来てくれた人にも」を念頭に、すべてを大切に考えています。料理はもちろん接客、テーブルのセッティングなどあらゆるところに心がこめられているのがわかります。
　クリスマスコースは25日（土）まで、3000円から3コース、早めの予約が賢明。ほかチーズフォンデュやコース料理など気軽に相談できます。
　5年かかった付近の工事がようやく終了。そして来年は原町時代とあわせお店は35周年という節目の年、着実に誠実に「進化しています（笑）」。

　萠のオーナー寺尾広之さんは、移転オープンした新店舗の店づくりについて「原点に帰ること、そして透明性を考えた」と話します。
　人気が高いもえぎろーる500円は、ごくシンプルなロールケーキ。長さも17cmとたっぷりあり、みんなで切り分けて食べられます。ほっとする優しい味で、焼色側が「うまいところ」だから外側に巻いています。
　均一でムラのない焼色に仕上げるためには、細かな目配りが必要になります。かすてら800円も同様で、「材料にこだわった、原点の味だから大切にしたい」。
　店内の壁は珪藻土を用い、ガラスを多く使って外の景色を取り込んでいます。またオーブンの内部も見えるようにし、タイミングが合えばお菓子を焼き上げる様子が見られます。
　店内でケーキを食べるとコーヒーをサービス（コーヒーだけなら150円）。ケーキに負けない濃いめのコーヒーで、ひとりでも気軽に寄れます。壁側のカウンター席に加え、春になったら外にも席を設ける予定。
　ケーキは約20種類、焼菓子は40種類ほどあります。信州らしさを意識したものでは、近くの永井農園のリンゴを使ったカルバドス320円、焼菓子では杏やカシス入りなどがあります。
　森の杏のケーキ525円はずっしり重く、杏がいっぱい。いちじく150円は種のプチプチまで感じられるしっとりとした味わい。
　焼菓子は手土産やギフトとして喜ばれる品、かわいいラッピングで500円からあります。自分で好みの品を選び、詰めてもらうこともできます。
　クリスマスケーキは20日（月）まで受付、4号1800円〜。