3月25日

絵本・童話
なるに屋

■上田市殿城

▼上田市殿城978 TEL0268-25-2230 

営業時間/8・30〜17・30 (土)9・00〜17・00  (日)(祝)定休
 
 

 話題の映画「ナルニア国物語」は、『指輪物語』とともにファンタジーの傑作と並び称される同名書が原作。絵本・児童書の専門店なるに屋の名は、ここからとられています。
 高台に建つ山荘風の店のなかは、吹き抜けの広い空間。知人の家を訪れた気軽さで、書棚から本を手にとって選べます。
 入学や進級、誕生日のお祝いに、思いをこめて贈られた本は、きっと宝物になるはず。はっとするようなイメージや空想の国に遊ぶ楽しさが、感性を豊かに育てます。
「いい本との出合いは大人の責任」と店主の柳沢幹雄さん。自分が好きなお話を選ぶのもいいし、本に詳しいスタッフに「小学校の入学祝に」「孫の1歳のお誕生祝に」など年齢を伝えて相談することもできます。「子どものものだからこそ、本当に勧められる本だけを置いています」「幼児期はお父さんお母さんがおもしろいと思う本を読んでやってください。読む人と読んでもらう人の関係のなかで、楽しさが生まれる。小学生になっても中学生になっても読んでやっていいんですよ」。
 小学校高学年なら、長い作品も読みこなせます。お勧めは福音館書店の古典童話シリーズ。『二年間の休暇』(十五少年漂流記)、『海底二万里』、『ハックルベリー・フィンの冒険』ならワクワク読めますし、女の子は『若草物語』も楽しめます。『ふしぎの国のアリス』『ハイジ』『ガリヴァー旅行記』などは、発表された当時の挿絵を用いており、いっそう理解が深まります。
 言葉を大切に訳しているから、大人が改めて読み返してみても、また違った発見があるはず。親子で、長い間愛読できるシリーズです。

 
3月18日

蕎麦料理處
萱(かや)

■千曲市戸倉

▼千曲市戸倉1855―1 TEL026-276-7205 

営業時間/11・00〜17・00 GW明け、お盆明けの各1日と元日休業
 
 

 萱(かや)は造り酒屋坂井銘醸(当主で17代目)の母屋だった建物。北国街道(国道18号線)に面した部屋には槍掛けがあるなど築250年余りという歴史と、大きな商家の暮らしを見守ってきた温かみを感じさせます。
 間接照明のしっとり落ち着いた座敷でいただくのは端整なそばきり。
 天きり1600円は季節の天ぷらにそばきり。生ワサビが最初に運ばれてくるので、頃合いをみておろしておきます。当地らしい「山のもの」の天ぷらは川魚(取材時はヤマメ)に野菜やキノコ、春を告げるフキノトウも。2種類の天然塩を独自にブレンドした塩で、さっぱりといただきます。
 ワサビをそばにちょいと塗ってつゆをつけます。最初にワサビの風味、そしてそば、最後にワサビの甘みが広がります。辛さばかりが際立つこともなく、そばと互いに引き立てあって上等な味わい。
 坂城町の契約農家から届く中之条大根を使った天付き辛みそば1600円も、4月いっぱい楽しめる予定。
 当日注文もできる萱の膳2600円は食前酒か甘味、川魚料理、天ぷら、そばきりほか。月替わりの予約膳3150円〜は前日までに予約を。
 毎月28日は「萱の日」として、限定10食のサービスメニュー2000円が登場。3人の板前さんがそれぞれ料理を試作、スタッフで試食をしてその月のメニューを決定します。原価は倍以上という月もあるそうですが、「若い人の刺激・勉強になれば」と同社観光事業部長の村尾まき子さん。
 夜は予約のみの営業(3000円〜で4名以上)ですが、春からは夜も通常営業の予定。

 
3月11日

ギフトギャラリーわかば
Wakaba

■上田市天神

▼上田市天神2―4―56 TEL0268-22-3010 

営業時間/10・30〜18・00 (火)定休
 
 

 相手の家族構成や趣味を思い浮かべながら贈り物を選ぶのは、楽しいもの。松尾町の若林陶器がギフト好適品を集めた、ギフトギャラリーWakaba(わかば)なら、プロのおメガネにかなった品が並ぶので、ゆっくり見て検討できます。「気軽に見てほしいから『ギャラリー』としました」と社長の若林実さん。
 選ぶ楽しみも贈れるカタログギフトは3種類用意しています。でも最近は気持ちを形にして伝えたい、品物を贈りたいという人も増えているそう。またカタログギフトは品代にプラスしてシステム料が数百円かかってしまうため、その分を品物にという人もいます。
 定番はやはり陶器。流行のモノトーン、なかでも白い器、四角形や楕円から舟形のような細長いお皿が人気。料理の和洋を問わず、いつもよりテーブルがお洒落に演出できそう。洗練された器は誰もが欲しいもの、「自分ではなかなか買えないものを贈りたい」という声も聞きます。
 ギフト品を自宅用に買い求める人もいます。実はギフト品はお値打ちなんだそう。同じ価格帯のなかで選んでもらうためにメーカー同士の競争があり、多少原価が高くても、「本当は5700円ぐらいで出したいけれど思い切って5000円」というようなことも多いそう。
 ほかにも漆器、寝装品、タオルやバス用品など、見ているだけでも楽しい。価格でいえば気軽なごあいさつがわりに使える数百円からそろっています。
 来月初旬まで恒例の「春のおめでとうセール」として、全品2割引き。お店のスタッフに相談しながら買い物ができ、うれしい気持ちもいっしょに包んでもらえます。

 
3月4日

人形会館
松葉彌 総本店

■上田市天神

▼上田市天神1―3―22 TEL0268-25-3355 

営業時間 /10・00〜19・00  ※5月5日(祝)まで無休
 
 

 男児の健やかな成長を願う端午の節句。原町から移転して1周年、人形会館松葉彌(まつばや)総本店の300坪の広い店内には、1階に武者幟(のぼり)と鯉のぼり、2階に着用甲冑(かっちゅう)と子ども大将飾り、3〜4階にはいずれも逸品の鎧兜(よろいかぶと)計400〜500体が並びます。
 お節句の鎧兜は、古来子どもを守る産着の意識から生まれたもの。兜のみという飾りでも、その下には鎧がついているという約束ごとがあります。
 真田幸村、武田信玄、徳川家康、伊達政宗といった歴史に名立たる武将の勇壮な大鎧をよく見ると、史実をふまえた丹念な造りであることがわかります。武者が背中に差す旗「旗差し物」はこちらだけのオリジナル。
「細部の仕事ぶりや材質・品質なら説明できます。色や形はお客様が決めること。節句飾りは祖父母が『孫への想いをのせて時間を運ぶ舟』、(値段がいくらでも)想いの貴さは変わりません」と関陸夫社長。豊かな知識と経験に裏打ちされた親身なアドバイスが「やっぱり松葉彌さん」という信頼を呼んでいます。
 武者幟は3万円〜、鯉のぼりは6500円〜。以前は近隣への“男の子が生まれました”のごあいさつをかねた武者幟などは実家から、室内飾りは生家でそろえるのが一般的でした。また「節句とは『節に供える』」、今年は4月20日(穀雨)に飾り、翌月の5月6日(立夏)に仕舞うのがよいそう。とはいえ最近はさまざまな事情もあります、大切なのは健やかであれと願う心でしょう。
「本当に気に入ったものが見つかるまで、何度でも足を運んでいただきたい。迷うのもまた楽しいものです」。

 
 
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