温かみのある昭和レトロな店内、カッカと熾こった炭火が運ばれてくると「よし、食べるぞ〜」とスイッチが入る感じ。ぶぅは栄養豊富で味わい深い豚や牛などのホルモンをおいしく食べさせるお店です。
　豚などの内臓部分は「放る（捨てる）もの」が転じてホルモン。かむとおいしい脂がじゅわっと広がるもの、くにゅくにゅやコリコリなど味も食感もさまざま。部位ごとに下処理をていねいに行い、食べやすく切りわけるなどしっかりした「仕事」をしています。
　オーナーの成澤好貴さんは「『豚で食べられないのは鳴き声だけ』という国もあります。肉もホルモンも全部食べて、残った鳴き声が店名になりました（笑）」。
　初めての人ならホルモン５種盛り合わせ１２００円をどうぞ。食べ比べてみて次は好きな部位を注文しましょう。オッパイ（豚の乳房）は歯切れがよくクリーミー、マメは腎臓、トントロは首の部分（各480円）。ホルモンミックス680円は、特製のみそだれで和えたものを「ドカンと」。
　ホルモン以外ではぶぅステーキ（ロース）750円、牛中落ちカルビ580円、豚カルビ480円なども。シメは俺流冷麺650円、麺はカッペリーニでさっぱりの仕上がり。
　宴会は２５００円〜、早めの予約を（36名で満席、貸し切りは応相談）。週末などは小人数でも席予約（19・00まで）が賢明。
　ホルモンに惚れ込んだ成澤さんはイタリアンのシェフ、市内常磐城の「いたりあ食堂　坊之家」は姉妹店。だからこれからの料理や店作りも期待大！　です。

　めんめんの「ぶしもり」とは、濃厚魚介豚骨つけ麺のこと。国産小麦の太麺を、茶色い濃厚なスープにつけて食べます。
　このスープ、なかにはメンマとサイコロチャーシューが入っていて、いくつもの旨みが感じられる複雑な味わいで、飽きません。粉の甘みに太麺ならではのコシ、さらに喉を通るときまでおいしい。
　ねぎにのりがついたスタンダードなぶしもりは780円（麺は400ｇ）、麺は300ｇ〜600ｇから選べ、同一料金。トッピングでぜひ試してほしいのは、丼からはみ出るデカチャーシュー250円（１日限定10本）と、角煮（３枚）350円。とろんと柔らかな角煮はあまりの人気に、１枚120円のバラ売りも始めました。
　味玉やチャーシューなどがのっためんめんスペシャルは１１６０円、肉好きが泣いて喜ぶミーツデラックス１２９０円（トッピング510円）は、チャーシューに角煮、豚なんこつの豪華！ラインナップ。
　スタッフは全員女性、キビキビ立ち働く様子が気持ちイイ。店主の青木まゆみさんはラーメンにひかれ「この世界で生きていく」と決めた人。長野市の「麺工房いなせ」から暖簾分けを許され、当地でお店をオープンしました。だから「作っていて楽しい。お客様がいっせいに麺をすする音がうれしいんです」「ラーメンで幸せにしてもらったから、今度は人を幸せにしたいんです」。
※明日22日（日）は気仙沼市で、信州麺友会の一員としてラーメンの炊き出しを行うため、臨時休業となります。

　寿し香がランチを再開したのは昨年６月。店主の香山定男さんによると「友だちと看板を作って、中学の同級生のうちの田畑に立てさせてもらいました（笑）」。以来グループの女性客などが増えたそう。
　看板のきまじめさにひかれ、記者はひとりで来店。特製のたれで食べる海鮮丼800円と迷いましたが、当店おすすめとあるあなご丼700円をオーダー。
　あなごが３尾のった丼にみそ汁、漬物、小鉢が２品。箸でちぎれるほどあなごが柔らかで、酢飯の塩梅もよい加減でした。
　２回目にはランチにぎり１０００円を。仕入れの状態によりますが、にぎりが８貫にみそ汁、小鉢などがついてこの値段はたいそうお得。この日はあなごのにぎりもありましたが、丼よりもっと柔らかに感じられカンゲキしました。
　いずれも「ああ、おいしかった」という思いが残りました。作り手が素材や食べる人を思い、まっすぐな気持ちで料理されたものは気持ちも満足させます。
　さらにプラス150円で、いなり３コかのり巻１本をつけることも。また夏ごろには少し上等な旬の魚を使った季節のランチ（ちらし？）も始めたい考えです。
「お昼は『儲け』というわけではなく、ネタがはければいいかなと。そうすれば、毎日いいものを仕入れられると思いまして」。
　それに知らないお寿司屋さんは敷居が高いもの。ランチなら、初めてでも気軽にお店に入れます。
　宴会は20名まで、２日前までに予約を。予算は応相談ですが、３０００円という場合が多いそう。